今回は情報処理技術者試験に合格するために必要な知識として、ABC分析について学習していきましょう。
今回はABC分析についてお勉強しよう!
ABC分析とは?
今回はABC分析について学習していきましょう。
ABC分析とは何でしょうか?
ABC分析とは?
ABC分析とは、パレート図を用いて、対象のデータを大きい順に並べ、A・B・Cのグループに分ける分析方法のことです。Aは上位70%のグループ、Bは上位70%~90%のグループ、Cはそれ以外のグループとすることが多いです。また、ABC分析はパレート分析とも呼ばれます
ABC分析の例
パレート図を用いてABC分析すると次のような図になります。
Aは上位70%のグループ、Bは上位70%~90%のグループ、Cはそれ以外のグループでグルーピングしています。
パレート図とは?
パレート図についてはこちらの記事をご覧ください。
ITパスポート試験の過去問で攻略
ITパスポート試験の過去問で確認してみましょう。
問題1
ABC分析で使用する図として,適切なものはどれか。
(iパス 平成26年春 問14)
ア 管理図
イ 散布図
ウ 特性要因図
エ パレート図
解答1
ア 管理図
管理図は、品質や工程が安定しているかを分析するためのグラフです。よって不正解です。
イ 散布図
散布図は、2変数のデータを、縦軸、横軸の値に対応させ、点をプロットしたものです。よって不正解です。
ウ 特性要因図
特性要因図は、特性と要因の関係を線で結んで表した図のことです。よって不正解です。
エ パレート図
ABC分析とは、パレート図を用いて分析する手法です。よって正解です。
エ パレート図
問題2
ABC分析の説明として,適切なものはどれか。
(iパス 平成22年春 問23)
ア 不具合がどのような原因によって起きているのかなどを,魚の骨に似た図によって系統的に把握する手法
イ 二つの変数の間に関係があるかどうかを,収集したデータを用いて解析する手法
ウ 母集団からサンプルを抜き取って検査を行い,サンプル中の不良個数によって母集団の品質を判定する手法
エ 優先的に管理すべき対象を明確にするために,売上金額などの累積構成比を基に重要度のランク付けを行う手法
解答2
ア 不具合がどのような原因によって起きているのかなどを,魚の骨に似た図によって系統的に把握する手法
特性要因図の説明です。よって不正解です。
イ 二つの変数の間に関係があるかどうかを,収集したデータを用いて解析する手法
散布図の説明です。よって不正解です。
ウ 母集団からサンプルを抜き取って検査を行い,サンプル中の不良個数によって母集団の品質を判定する手法
管理図の説明です。よって不正解です。
エ 優先的に管理すべき対象を明確にするために,売上金額などの累積構成比を基に重要度のランク付けを行う手法
ABC分析の説明です。よって正解です。
エ 優先的に管理すべき対象を明確にするために,売上金額などの累積構成比を基に重要度のランク付けを行う手法
基本情報技術者試験の過去問で攻略
基本情報技術者試験の過去問で確認してみましょう。
問題1
ABC分析を適用する事例はどれか。
(FE 平成23年特別 午前問74)
ア 顧客が買物をしたときの購入商品の組合せを把握したい。
イ 商品ごとの販売金額や粗利益額から,売れ筋商品を把握したい。
ウ 商品の品切れを起こさないように,きめ細かな販売見込数量を把握したい。
エ 地域ごとのオピニオンリーダにアンケート調査を行い,市場ニーズを把握したい。
解答1
ア 顧客が買物をしたときの購入商品の組合せを把握したい。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
イ 商品ごとの販売金額や粗利益額から,売れ筋商品を把握したい。
ABC分析で用いるパレート図を使用できます。よって正解です。
ウ 商品の品切れを起こさないように,きめ細かな販売見込数量を把握したい。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
エ 地域ごとのオピニオンリーダにアンケート調査を行い,市場ニーズを把握したい。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
イ 商品ごとの販売金額や粗利益額から,売れ筋商品を把握したい。
問題2
ABC分析手法の適用例はどれか。
(FE 平成17年秋 午前問74)
ア 地域を格子状の複数の区画に分け,様々なデータ(人口,購買力など)に基づいて,より細かに地域分析をする。
イ 何回も同じパネル(回答者)に反復調査する。そのデータで地域の傾向や購入層の変化を把握する。
ウ 販売金額,粗利益金額などが高い商品から順番に並べ,その累計比率によって商品を幾つかの階層に分け,高い階層に属する商品の販売量の拡大を図る。
エ 複数の調査データを要因ごとに区分し,集計することによって,関連販売力の分析や同一商品の購入状況などを分析する。
解答2
ア 地域を格子状の複数の区画に分け,様々なデータ(人口,購買力など)に基づいて,より細かに地域分析をする。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
イ 何回も同じパネル(回答者)に反復調査する。そのデータで地域の傾向や購入層の変化を把握する。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
ウ 販売金額,粗利益金額などが高い商品から順番に並べ,その累計比率によって商品を幾つかの階層に分け,高い階層に属する商品の販売量の拡大を図る。
ABC分析で用いるパレート図を使用できます。よって正解です。
エ 複数の調査データを要因ごとに区分し,集計することによって,関連販売力の分析や同一商品の購入状況などを分析する。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
ウ 販売金額,粗利益金額などが高い商品から順番に並べ,その累計比率によって商品を幾つかの階層に分け,高い階層に属する商品の販売量の拡大を図る。
問題3
ABC分析の説明として,適切なものはどれか。
(FE 平成15年秋 午前問76)
ア POSシステムで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。
イ 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力などさまざまなデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
ウ 一定の目的で地域を三つに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
エ 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。
解答3
ア POSシステムで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
イ 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力などさまざまなデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
ウ 一定の目的で地域を三つに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
ABC分析で用いるパレート図を使用することができません。よって不正解です。
エ 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。
ABC分析で用いるパレート図を使用できます。よって正解です。
エ 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。
まとめ
情報処理技術者試験試験で覚えないといけない内容は以下になります。
ABC分析とは?
ABC分析とは、パレート図を用いて、対象のデータを大きい順に並べ、A・B・Cのグループに分ける分析方法のことです。Aは上位70%のグループ、Bは上位70%~90%のグループ、Cはそれ以外のグループとすることが多いです。また、ABC分析はパレート分析とも呼ばれます
以上の内容を覚えておきましょう。
今回はABC分析についてお勉強したよ!