今回は情報処理技術者試験に合格するために必要な知識として、パレート図について学習していきましょう。
今回はパレート図についてお勉強しよう!
パレート図とは?
今回はパレート図について学習していきましょう。
パレート図とは何でしょうか?
パレート図とは?
パレート図とは、値の大きい順に並べた棒グラフと、その値の累積比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフです。
また、パレート図はQC7つ道具の一つです。
名前の由来になっているパレートの法則とは?
パレート図はパレートの法則が名前の由来になっています。
それではパレートの法則とは何でしょうか?
パレートの法則とは?
パレートの法則とは、上位2割が全体にの8割を占めるという経験則です。
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見しました。
パレートの法則の具体例
パレートの法則として次のような例が挙げられます。
- 売上げの8割は、全体の2割の商品で占めている
- 売上げの8割は、2割の顧客によって担われている
- 世界の富の8割は、2割の富裕層が所有している
- 仕事の成果の8割は、労働時間の2割によって生み出されている
- Webサイトは、2割のページにサイト全体の8割のアクセスが集中している
つまり、上位2割のものが全体が全体の大部分を占めることになります。
ITパスポート試験の過去問で攻略
ITパスポート試験の過去問で確認してみましょう。
問題
パレート図の説明として,適切なものはどれか。
(iパス 平成23年秋 問14)
ア 作業を矢線で,作業の始点/終点を丸印で示して,それらを順次左から右へとつなぎ,作業の開始から終了までの流れを表現した図
イ 二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図
ウ 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し,重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図
エ 放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図
解答
ア 作業を矢線で,作業の始点/終点を丸印で示して,それらを順次左から右へとつなぎ,作業の開始から終了までの流れを表現した図
アローダイアグラムの説明です。よって不正解です。
イ 二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図
散布図の説明です。よって不正解です。
ウ 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し,重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図
パレート図の説明です。よって正解です。
エ 放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図
レーダチャートの説明です。よって不正解です。
ウ 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し,重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図
基本情報技術者試験の過去問で攻略
基本情報技術者試験の過去問で確認してみましょう。
問題1
パレート図を説明したものはどれか。
(FE 平成19年春 午前問75)
ア 2変数を縦軸と横軸にとり,測定された値を打点し作図して,相関関係を見る。
イ 管理項目を出現頻度の大きい順に並べた棒グラフとその累積和の折れ線グラフを作成し,管理上の重要項目を選択する。
ウ 作業別に作業内容と実施期間を棒状に図示し,作業の予定や実績を示す。
エ 複数項目の基準値に対する比率をプロットし,各点を線で結んだ形状によって,全体のバランスを比較する。
解答1
ア 2変数を縦軸と横軸にとり,測定された値を打点し作図して,相関関係を見る。
散布図の説明です。よって不正解です。
イ 管理項目を出現頻度の大きい順に並べた棒グラフとその累積和の折れ線グラフを作成し,管理上の重要項目を選択する。
パレート図の説明です。よって正解です。
ウ 作業別に作業内容と実施期間を棒状に図示し,作業の予定や実績を示す。
ガントチャートの説明です。よって不正解です。
エ 複数項目の基準値に対する比率をプロットし,各点を線で結んだ形状によって,全体のバランスを比較する。
レーダチャートの説明です。よって不正解です。
イ 管理項目を出現頻度の大きい順に並べた棒グラフとその累積和の折れ線グラフを作成し,管理上の重要項目を選択する。
問題2
パレート図を説明したものはどれか。
(FE 平成19年秋 午前問75)
ア 原因と結果の関連を魚の骨のような形態に整理して体系的にまとめ,結果に対してどのような原因が関連しているかを明確にする。
イ 時系列的に発生するデータのばらつきを折れ線グラフで表し,管理限界線を利用して客観的に管理する。
ウ 収集したデータを幾つかの区間に分類し,各区間に属するデータの個数を棒グラフとして描き,品質のばらつきをとらえる。
エ データを幾つかの項目に分類し,出現頻度の大きさの順に棒グラフとして並べ,累積和を折れ線グラフで描き,問題点を絞り込む。
解答2
ア 原因と結果の関連を魚の骨のような形態に整理して体系的にまとめ,結果に対してどのような原因が関連しているかを明確にする。
特性要因図の説明です。よって不正解です。
イ 時系列的に発生するデータのばらつきを折れ線グラフで表し,管理限界線を利用して客観的に管理する。
管理図の説明です。よって不正解です。
ウ 収集したデータを幾つかの区間に分類し,各区間に属するデータの個数を棒グラフとして描き,品質のばらつきをとらえる。
ヒストグラムの説明です。よって不正解です。
エ データを幾つかの項目に分類し,出現頻度の大きさの順に棒グラフとして並べ,累積和を折れ線グラフで描き,問題点を絞り込む。
パレート図の説明です。よって正解です。
エ データを幾つかの項目に分類し,出現頻度の大きさの順に棒グラフとして並べ,累積和を折れ線グラフで描き,問題点を絞り込む。
応用情報技術者試験の過去問で攻略
応用情報技術者試験の過去問で確認してみましょう。
問題
パレート図の用途として,適切なものはどれか。
(AP 平成23年特別 午前問53)
ア 工程の状態や品質を時系列に表した図であり,工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。
イ 項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
ウ 二つの特性を横軸と縦軸にとり測定値を打点した図であり,それらの相関を判断するために用いる。
エ 矢印付き大枝の先端に特性を,中枝,小枝に要因を表した図であり,どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。
解答
ア 工程の状態や品質を時系列に表した図であり,工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。
管理図の説明です。よって不正解です。
イ 項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
パレート図の説明です。よって正解です。
ウ 二つの特性を横軸と縦軸にとり測定値を打点した図であり,それらの相関を判断するために用いる。
散布図の説明です。よって不正解です
エ 矢印付き大枝の先端に特性を,中枝,小枝に要因を表した図であり,どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。
特性要因図の説明です。よって不正解です
イ 項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
まとめ
情報処理技術者試験試験で覚えないといけない内容は以下になります。
パレート図とは?
パレート図とは、値の大きい順に並べた棒グラフと、その値の累積比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフです。
以上の内容を覚えておきましょう。
今回はパレート図についてお勉強したよ!