「expr」は、Linuxで使用されるコマンドの1つです。このコマンドは、数値の計算や文字列の操作、条件分岐などを行うことができます。今回はLinuxコマンドであるexprコマンドの基本的な使用方法や機能について詳しく説明します。
今回はLinuxコマンドのexprコマンドの使い方についてお勉強しよう!
Linuxコマンド一覧はこちらの記事をご覧ください。
exprコマンドとは
exprコマンド
数式を評価する
exprコマンドは数式を評価するコマンドです。
exprコマンドの形式
loggerコマンドの形式は次の通りです。
expr 式
「式」には、数値や文字列の式を指定します。exprコマンドは、この式を評価し、結果を出力します。
たとえば、以下のようにして、2つの数値を足し合わせることができます。
$ expr 1 + 2
3
また、以下のようにして、文字列の長さを求めることもできます。
$ expr length "Hello, world!"
13
数値演算
exprコマンドは、数値の四則演算や剰余演算などを行うことができます。以下は、代表的な演算子とその使用例です。
演算子 | 内容 |
---|---|
+ | 足し算 |
– | 引き算 |
* | 掛け算 |
/ | 掛け算 |
% | 剰余演算 |
なお、乗算演算子(*
)を使用する場合は、バックスラッシュ(\
)でエスケープする必要があります。
$ expr 1 + 2
3
$ expr 5 - 3
2
$ expr 3 \* 4
12
$ expr 8 / 2
4
$ expr 9 % 2
1
文字列操作
exprコマンドは、文字列の長さを求めたり、部分文字列を取り出したりすることもできます。以下は、代表的な文字列操作とその使用例です。
コマンド | 内容 |
---|---|
length | length |
index | 文字列中の指定された文字の位置を求める |
substr | 文字列の一部を取り出す |
$ expr length "Hello, world!"
13
$ expr index "Hello, world!" "o"
5
$ expr substr "Hello, world!" 1 5
Hello
条件分岐
exprコマンドは、条件分岐を行うこともできます。以下は、代表的な比較演算子とその使用例です。
コマンド | 内容 |
---|---|
= | 左辺と右辺が等しい場合に真 |
!= | 左辺と右辺が等しくない場合に真 |
< | 左辺が右辺より小さい場合に真 |
<= | 左辺が右辺以下の場合に真 |
> | 左辺が右辺より大きい場合に真 |
>= | 左辺が右辺以上の場合に真 |
これらの演算子を用いることで、以下のように条件分岐を行うことができます。
$ if expr 条件式; then
コマンド1
else
コマンド2
fi
たとえば、以下のようにして、2つの数値を比較し、大きい方を出力することができます。
$ if expr $a > $b; then
echo $a
else
echo $b
fi
変数の使用
exprコマンドは、シェル変数を使用することができます。以下は、変数を使用した使用例です。
$ a=3
$ b=4
$ expr $a + $b
7
exprコマンドの使い方まとめ
今回はLinuxコマンドのexprコマンドの使い方についてお勉強しました。
exprコマンドは、数値の計算や文字列の操作、条件分岐などを行うことができます。また、シェル変数を使用することもできます。exprコマンドは、シェルスクリプトの作成などに役立ちます。
exprコマンド
数式を評価する
今回はLinuxコマンドのexprコマンドの使い方についてお勉強したよ!