呼量(アーラン)の計算をマスター!

ネットスペシャリスト試験では呼量の計算が出題されます。
今回はネットワークスペシャリスト試験に合格するために必要な知識として、呼量の計算方法について学習していきましょう。

今回は呼量の計算についてお勉強しよう!

目次

ネットワークスペシャリスト試験攻略

情報処理技術者試験の一区分であるネットワークスペシャリスト試験を攻略するためのシリーズになります。
今回は呼量の計算について学習していきましょう。

呼量とは?

呼量とは次のような単位になります。

呼量(アーラン)は、単位時間当たりのトラフィック量を表す単位

呼量の単位であるアーラン(Erlang)は電話トラフィック理論の創立者であるA.K.Erlangの名から名付けられたものです。

呼(こ)とは、電話をかけたり受けたりすること、コールや通話のことです

呼量の求め方の公式と例

例を見てみましょう。

1分間あたり1台の電話機が30秒利用されているとき、呼量は何アーランか

1分間(60秒)あたり30秒利用されているので、30÷60=0.5アーランになります。

このようにアーランは全体に対する利用率になっています。
100%利用されているときに1アーランになります。

呼量(アーラン)は次の公式で求めることができます。

呼量(アーラン)= 呼数×平均保留時間÷測定時間

公式の使用方法を見てみましょう。

1分間あたり3台の電話機が1回あたり20秒利用されているとき、呼量は何アーランか

呼量(アーラン)を求める公式(呼数×平均保留時間÷測定時間)
に代入すると、3×20÷60=1なので1アーランとなります。

ネットワークスペシャリスト試験の過去問で攻略

問題

180台の電話機のトラフィックを調べたところ,電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回,平均回線保留時間は80秒であった。このときの呼量は何アーランか。
(NW H29秋期 問2)

 4
 12
 45
 80

この問題の出題歴

  • NW H14秋 午前Ⅱ問34
  • NW H17秋 午前Ⅱ問37
  • NW H23秋 午前Ⅱ問3
  • NW H26秋 午前Ⅱ問3
  • NW H29秋 午前Ⅱ問2

解答

1時間当たりのトラフィックを計算してみましょう。

電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回

なので1時間で1台当たり発着呼は20回が発生しています。

180台の電話機

なので全体では20回×180台=3600回の発着呼が発生しています。

平均回線保留時間は80秒であった。

ということなので3600回×80秒=288,000秒が回線の使用時間です。
1時間は3,600秒なので呼量は
288,000秒÷3,600秒=80アーラン
となります。

答え

 80

呼量(アーラン)のまとめ

ネットワークスペシャリスト試験で覚えないといけない内容は以下になります。

呼量(アーラン)は、単位時間当たりのトラフィック量を表す単位
呼量(アーラン)= 呼数×平均保留時間÷測定時間

以上の内容を覚えておきましょう。

今回は呼量の計算についてお勉強したよ!

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