統計検定準1級合格への勉強法 | おすすめ参考書5選

統計検定準1級は、1級に次に難しい試験で統計学の高度な知識を求められる資格です。
その難易度は高く、合格への道のりは決して簡単ではありません。

この記事では、統計検定準1級の合格のための最適な勉強法とおすすめの参考書5選をご紹介します。

今回は統計検定準1級の試験範囲と勉強法について確認しよう!

目次

統計検定準1級の試験内容

統計検定準1級の試験内容

  • 大学基礎科目レベル(1~2年次)に加え、各種統計解析法の使い方および解析結果の正しい解釈
  • 5肢選択問題、数値入力問題/25問~30問/90分
  • 100点満点で、60点以上で合格
  • 受験料:一般価格 8,000円/学割価格 6,000円

統計検定準1級はCBT方式の試験です。

統計検定準1級の出題範囲

大項目小項目
確率と確率変数事象と確率
確率分布と母関数
分布の特性値
変数変換
極限定理、漸近理論
種々の確率分布離散型分布
連続型分布
標本分布
統計的推測(推定)統計量
各種推定法
点推定の性質
漸近的性質
区間推定
統計的推測 (検定)検定の基礎
検定法の導出
正規分布に関する検定
一般の分布に関する検定法
ノンパラメトリック法
マルコフ連鎖と確率過程の基礎マルコフ連鎖
確率過程の基礎
回帰分析重回帰分析
回帰診断法
質的回帰
その他
分散分析と実験計画法
標本調査法
多変量解析主成分分析
判別分析
クラスター分析
共分散構造分析と因子分析
その他の多変量解析手法
時系列解析
分割表分割表の解析
分割表のモデル
欠損値
モデル選択
ベイズ法
シミュレーション、計算多用手法
統計検定準1級の出題範囲

統計検定準1級合格に必要な学習時間

統計検定準1級合格に必要な学習時間ですが、統計検定2級レベルについてはほぼ完璧な状態で200時間以上は必要です。
統計検定2級がぎりぎり合格の人だと300時間程度は見積もったほうがいいと思います。

学習レベル学習時間目安学習期間目安学習ステップ
統計検定2級(大学基礎レベル)が合格レベル300時間程度毎日2時間で6か月程度STEP1から
統計検定2級(大学基礎レベル)が完璧200時間程度毎日2時間で4か月程度STEP2から
大学専門課程の統計を習得済100時間程度毎日2時間で2か月程度STEP3から

統計検定2級が合格点取れない場合は2級レベルをやり直したほうが近道です。

統計検定準1級学習法と学習ステップ

統計検定準1級の学習ステップは以下のようになります。

STEP
統計検定2級レベルのマスター

統計検定2級が完璧の人はSTEP1は飛ばしてください。
統計検定2級レベルの問題演習を行いましょう。
学習時間目安:100時間

STEP
統計検定準1級レベルの統計の学習

統計のテキストで統計検定準1級の範囲を学習しましょう。
学習時間目安:100時間

STEP
過去問題集を解く

過去問題集を解きましょう。
学習時間目安:100時間

統計検定準1級の合格のためのおすすめ参考書5冊

統計検定準1級の合格のためのおすすめ参考書5冊を紹介します。
大学数学のテキストをお持ちの方はそちらを学習してもいいと思います。
その場合はSTEP3の過去問のみあった方が傾向の把握と対策ができます。

STEP1 統計検定2級レベルのマスター

まずは統計検定2級レベルをマスターしましょう。
3つのうちいずれかの問題集・参考書を完璧にしましょう。

統計学実践ワークブック

統計検定2級対応のテキストです。統計的手法の基礎を学ぶことができます。

統計学実践ワークブック」の目次を確認するにはここをクリック!

第1章 データの記述と要約
 1.1 変数の分類
 1.2 量的データの分布
 1.3 分布の特徴を表す指標
 1.4 量的データの要約とグラフ表現
 1.5 質的データの度数分布とグラフ表現
 1.6 2変数データの記述と要約
 1.7 時系列データの記述と簡単な分析
第2章 確率と確率分布
 2.1 事象と確率
 2.2 条件付き確率
 2.3 ベイズの定理
 2.4 確率変数と確率分布
 2.5 期待値と分散
 2.6 モーメント
 2.7 主な離散型確率分布
 2.8 主な連続型確率分布
 2.9 2変数の確率分布
 2.10 標本分布
 2.11 大数の法則と中心極限定理
第3章 統計的推定
 3.1 母集団と標本
 3.2 統計的な研究の種類
 3.3 点推定と区間推定
 3.4 1標本問題:1つの母集団の母数に関する推定
 3.5 2標本問題:2つの母集団の母数に関する推定
第4章 統計的仮説検定
 4.1 仮説検定の考え方
 4.2 基本的な仮説検定の構造
 4.3 1標本問題:1つの母集団の母数に関する検定
 4.4 2標本問題:2つの母集団の母数に関する検定
第5章 線形モデル分析
 5.1 線形回帰モデル
 5.2 分散分析モデル
第6章 その他の分析法 正規性の検討,適合度と独立性のΧ2検定
 6.1 正規性の検討
 6.2 適合度の検定
 6.3 独立性の検定
第7章 付録
 7.1 確率分布
 7.2 仮説検定の基礎的理論
 7.3 分散分析の数理
 7.4 多重比較
 7.5 確率分布表の引き方
 7.6 Rの使い方

STEP2 統計検定準1級レベルの統計の学習

統計学実践ワークブック

統計検定準1級対応のテキストです。統計的手法の基礎を学ぶことができます。

統計学実践ワークブック」の目次を確認するにはここをクリック!

1 事象と確率
2 確率分布と母関数
3 分布の特性値
4 変数変換
5 離散型分布
6 連続型分布と標本分布
7 極限定理,漸近理論
8 統計的推定の基礎
9 区間推定
10 検定の基礎と検定法の導出
11 正規分布に関する検定
12 一般の分布に関する検定法
13 ノンパラメトリック法
14 マルコフ連鎖
15 確率過程の基礎
16 重回帰分析
17 回帰診断法
18 質的回帰
19 回帰分析その他
20 分散分析と実験計画法
21 標本調査法
22 主成分分析
23 判別分析
24 クラスター分析
25 因子分析・グラフィカルモデル
26 その他の多変量解析手法
27 時系列解析
28 分割表
29 不完全データの統計処理
30 モデル選択
31 ベイズ法
32 シミュレーション

明解演習 数理統計

数理統計の演習書です。演習を通じて学びたい人におすすめです。

明解演習 数理統計」の目次を確認するにはここをクリック!

第1章 確率
1.1 順列 組合せ
1.2 確率とその性質
1.3 事象の独立性

第2章 確率分布
2.1 確率変数 確率分布
2.2 多次元分布
2.3 確率変数の函数の分布
2.4 平均 分散
2.5 積率母函数

第3章 基本確率分布
二項分布
ポアソン分布
負の二項分布
幾何分布
超幾何分布
多項分布
正規分布
t分布
指数分布
ガンマー分布
ワイブル分布
カイ2乗分布
一様分布
ベーター分布
F分布
コーシー分布

第4章 記述統計と標本分布
4.1 資料の整理
4.2 標本平均の分布
4.3 正規母集団からの標本
4.4 有限母集団からの標本

第5章 適合性・独立性の検定
5.1 統計的仮説の検定
5.2 適合性の検定
5.3 正規確率紙
5.4 独立性の検定

第6章 点推定
6.1 望ましい推定量
6.2 最尤推定量

第7章 母数の検定と区間推定
7.1 母分散の検定と推定
7.2 母平均の検定と推定
7.3 等平均仮説の検定
7.4 母比率の推定と検定
7.5 母相関係数の検定と推定

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)

統計学の体系的な知識を学ぶことができる本です。

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統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)」の目次を確認するにはここをクリック!

第1章 統計学の基礎
第2章 1次元のデータ
第3章 2次元のデータ
第4章 確率
第5章 確率変数
第6章 確率分布
第7章 多次元の確率分布
第8章 大数の法則と中心極限定理
第9章 標本分布
第10章 正規分布からの標本
第11章 推定
第12章 仮説検定
第13章 回帰分析
統計数値表
練習問題の解答

STEP3 過去問題集を解く

統計検定の過去問題集です。解けなかった問題はよく復習をしましょう。
苦手な分野はSTEP2に戻って再度学習しましょう。

統計検定準1級に関する質問と回答

統計検定準1級に電卓は使用できますか?

電卓1台を使用することができます。

【持ち込み可能な電卓】
四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)または事務用電卓

【持ち込み不可の電卓】
上記の電卓を超える計算機能を持つ金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、電卓機能を持つ携帯端末

まとめ

統計検定準1級は、1級に次に難しい試験で統計学の高度な知識を求められる資格です。
その難易度は高く、合格への道のりは決して簡単ではありません。

この記事では、統計検定準1級の合格のための最適な勉強法とおすすめの参考書5選をご紹介しました。各参考書で計画的に学習を進め試験合格を目指しましょう。

今回は統計検定準1級の試験範囲と勉強法について確認したよ!

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