情報処理技術者試験の一区分である基本情報技術者試験を攻略するためのシリーズになります。今回はディジタルディバイドについて基本情報技術者試験の問題を解いて学んでいきましょう。
今回はディジタルディバイドについてお勉強しよう!
ディジタルディバイドとは
ディジタルディバイド(デジタル・ディバイド、digital divide)とは、情報格差を表す用語で、情報通信技術(IT)の利用できる人と利用できない人の間に生じる格差のことをいいます。
ディジタルディバイドとは?
ITの利用できる人と利用できない人の間に生じる情報格差
基本情報技術者試験の過去問で攻略
問題1
ディジタルディバイドを説明したものはどれか。
(基本情報技術者 R01年秋 午前問69)
ア PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり,情報通信機器を所有していなかったりして,情報の入手が困難な人々のことである。
イ 高齢者や障害者の情報通信の利用面での困難が,社会的又は経済的な格差につながらないように,誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境のことである。
ウ 情報通信機器やソフトウェア,情報サービスなどを,高齢者・障害者を含む全ての人が利用可能であるか,利用しやすくなっているかの度合いのことである。
エ 情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる,社会的又は経済的な格差のことである。
問題1の解答
ア PCなどの情報通信機器の利用方法が分からなかったり,情報通信機器を所有していなかったりして,情報の入手が困難な人々のことである。
情報弱者の説明なので不正解です。
イ 高齢者や障害者の情報通信の利用面での困難が,社会的又は経済的な格差につながらないように,誰もが情報通信を利活用できるように整備された環境のことである。
情報バリアフリーの説明なので不正解です。
ウ 情報通信機器やソフトウェア,情報サービスなどを,高齢者・障害者を含む全ての人が利用可能であるか,利用しやすくなっているかの度合いのことである。
アクセシビリティの説明なので不正解です。
エ 情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる,社会的又は経済的な格差のことである。
ディジタルディバイドの説明なので正解です。
エ 情報リテラシの有無やITの利用環境の相違などによって生じる,社会的又は経済的な格差のことである。
問題2
ディジタルディバイドの解消のために取り組むべきことはどれか。
(基本情報技術者 H26年春 午前問64)
ア IT投資額の見積りを行い,投資目的に基づいて効果目標を設定して,効果目標ごとに目標達成の可能性を事前に評価すること。
イ ITを活用した家電や設備などの省エネルギー化やテレワークなどによる業務の効率向上によって,エネルギー消費を削減すること
ウ 情報リテラシの習得機会を増やしたり,情報通信機器や情報サービスが一層利用しやすい環境を整備したりすること
エ 製品や食料品などの生産段階から最終消費段階又は廃棄段階までの全工程について,ICタグを活用して流通情報を追跡可能にすること
問題2の解答
ディジタルディバイドを解消するには、ITの利用機会を増やしたり、教育を行うこと、またIT環境の整備が挙げられます。
ア IT投資額の見積りを行い,投資目的に基づいて効果目標を設定して,効果目標ごとに目標達成の可能性を事前に評価すること。
ITガバナンスの説明なので不正解です。
イ ITを活用した家電や設備などの省エネルギー化やテレワークなどによる業務の効率向上によって,エネルギー消費を削減すること
グリーンITの説明なので不正解です。
ウ 情報リテラシの習得機会を増やしたり,情報通信機器や情報サービスが一層利用しやすい環境を整備したりすること
ディジタルディバイドの説明なので正解です。
エ 製品や食料品などの生産段階から最終消費段階又は廃棄段階までの全工程について,ICタグを活用して流通情報を追跡可能にすること
トレーサビリティ確立のために取り組むべきことの説明なので不正解です。
ウ 情報リテラシの習得機会を増やしたり,情報通信機器や情報サービスが一層利用しやすい環境を整備したりすること
まとめ
基本情報技術者試験で覚えないといけない内容は以下になります。
ディジタルディバイドとは?
ITの利用できる人と利用できない人の間に生じる情報格差
以上のことを覚えておきましょう。
今回はディジタルディバイドについて覚えたよ!