今回はLinuxコマンドであるchownコマンドの使用方法です。chownコマンドでファイル・ディレクトリの所有者・グループを変更することができます。また、chownコマンドのオプションの使い方もあわせて紹介します。
今回はLinuxコマンドのchownコマンドの使い方についてお勉強しよう!
Linuxコマンド一覧はこちらの記事をご覧ください。
chownコマンドとは
chownコマンド
ファイル・ディレクトリの所有者・グループを変更する
chownコマンドは所有者とグループを変更するコマンドです。
chownコマンドの形式
chownコマンドの形式は次の通りです。
chown [オプション] ユーザー[:グループ] ファイル名orディレクトリ名
chownコマンドを実行するとファイル・ディレクトリの所有者・グループを変更することができます。
オプション | 内容 |
---|---|
-c | 所有者・グループが変更された場合、その実行結果を表示する。 |
-f | エラーメッセージを表示しない。 |
-h | シンボリックリンクの所有者・グループを変更する。 |
-R | 指定したディレクトリ以下(指定したディレクトリも含む)のファイルやディレクトリの所有者・グループを再帰的に変更する。 |
-v | 実行結果を表示する。※-cは、変更された場合のみの表示する。 |
所有者を変更できるのはスーパーユーザー(root)のみです。
また、グループの変更は「変更前」と「変更後」の両方に属しているユーザーであれば可能です。
chownコマンドの使用例
まず、ファイル(penchan.txt)の所有者を変更(dog ⇒ penguin)してみましょう
# ls -l penchan.txt
-rw-r--r-- 1 dog animal 15 May 15 15:15 penchan.txt
# chown penguin penchan.txt
-rw-r--r-- 1 penguin animal 15 May 15 15:15 penchan.txt
次にファイル(penchan.txt)のグループを変更(animal ⇒ study)してみましょう
# ls -l penchan.txt
-rw-r--r-- 1 penguin animal 15 May 15 15:15 penchan.txt
# chown :study penchan.txt
-rw-r--r-- 1 penguin study 15 May 15 15:15 penchan.txt
最後にファイル(penchan.txt)の所有者を変更(penguin ⇒ dog)とグループを変更(study ⇒ animal)してみましょう
# ls -l penchan.txt
-rw-r--r-- 1 penguin study 15 May 15 15:15 penchan.txt
# chown dog:animal penchan.txt
-rw-r--r-- 1 dog animal 15 May 15 15:15 penchan.txt
ディレクトリの所有者の変更方法
ディレクトリの所有者を再帰的に変更する場合は、オプション -R を使います。次の例ではディレクトリ/home/users/penchan/sample以下の全てのディレクトリとファイルの所有者をpenguinにグループをanimalにしています。
# chown -hR penguin:animal /home/users/penchan/sample
chownコマンドの使い方まとめ
今回はLinuxコマンドのchownコマンドの使い方についてお勉強しました。chownコマンドを実行するとファイル・ディレクトリの所有者・グループを変更することができます。ぜひ使ってみてください。
chownコマンドの使用方法
- chown [オプション] ユーザー[:グループ] ファイル名orディレクトリ名
- ファイル・ディレクトリの所有者・グループを変更する
今回はLinuxコマンドのchownコマンドの使い方についてお勉強したよ!