今回はLinuxコマンドであるdiffコマンドの使用方法です。diffコマンドでファイルの差分を確認することができます。また、diffコマンドのオプションの使い方もあわせて紹介します。
今回はLinuxコマンドのdiffコマンドの使い方についてお勉強しよう!
Linuxコマンド一覧はこちらの記事をご覧ください。
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目次
diffコマンドとは
diffコマンド
ファイルの差分を出力する
diffコマンドは2つのファイルの差分を確認することができます。
diffコマンドの形式
f [オプション] ファイル1 ファイル2
「ファイル1」と「ファイル2」の差分を表示します。
diffコマンドのオプション
diffコマンドのオプションは次のようなものがあります。
オプション | 内容 |
---|---|
-i | 大文字と小文字を区別しない |
-q | ファイルが異なるかの結果だけを出力する |
-s | ファイルが同じ場合でも結果を出力する |
使用方法
ファイルの差分を出力する
diffコマンドでファイルの比較をするには次のようにすればよい。
$ diff file_penchan1.txt file_penchan2.txt
この例では、2つのファイル(file_penchan1.txtとfile_penchan2.txt)の差分を出力している。
#ファイル1の確認
$ cat file_penchan1.txt
aaa
bbb
ccc
#ファイル2の確認
$ cat file_penchan2.txt
aaa
pencahn
ccc
#ファイルの比較
$ diff file_penchan1.txt file_penchan2.txt
2c2
< bbb
---
> penchan
diffの結果の”2c2″はファイル1(file_penchan1.txt)の2行目がファイル2(file_penchan2.txt)の2行目に変更(change)されているということである。
”< bbb”がファイル1(file_penchan1.txt)の内容、”> penchan”がファイル2(file_penchan2.txt)の内容である。
ファイルの内容が同じときのdiffコマンド
#ファイル1の確認
$ cat file_penchan1.txt
aaa
pencahn
ccc
#ファイル2の確認
$ cat file_penchan2.txt
aaa
pencahn
ccc
#ファイルの比較
$ diff file_penchan1.txt file_penchan2.txt
$
2つのファイルが同じ場合diffコマンドだけでは結果は何も表示されない。
結果を表示するには”-s”コマンドを使用すればよい。
$ diff -s file_penchan1.txt file_penchan2.txt
#ファイル1の確認
$ cat file_penchan1.txt
aaa
pencahn
ccc
#ファイル2の確認
$ cat file_penchan2.txt
aaa
pencahn
ccc
#-sコマンドでファイルの比較
$ diff -s file_penchan1.txt file_penchan2.txt
ファイル file_penchan1.txt と file_penchan2.txt は同一です
ファイルが異なるか確認するdiffコマンド
2つのファイルが異なるかだけをdiffコマンドで確認するには”-q”コマンドを使用する。
$ diff -q file_penchan1.txt file_penchan2.txt
#ファイル1の確認
$ cat file_penchan1.txt
aaa
bbb
ccc
#ファイル2の確認
$ cat file_penchan2.txt
aaa
pencahn
ccc
#-qコマンドでファイルの比較
$ diff -q file_penchan1.txt file_penchan2.txt
ファイル file_penchan1.txt と file_penchan2.txt は異なります
まとめ
diffコマンドは以下の通りです。
diffコマンド
- 2つのファイルの差分を出力する
- -s コマンドで同一であるか確認する
- -q コマンドで異なるか確認する
ぜひ覚えて利用してください。
今回はLinuxコマンドのdiffコマンドの使い方についてお勉強したよ!