RAIDの種類と特徴まとめ/RAIDの方式一覧

RAIDの種類と特徴

情報処理試験を勉強しているとRAIDの種類がたくさんあって覚えきれないことって多いですよね?今回はRAIDの種類と特徴についてお勉強していきましょう。

今回はRAIDの種類についてお勉強しよう!

目次

RAIDの種類と特徴

RAIDの種類ってたくさんあって覚えられませんよね!?
今回はRAIDについて学習していきましょう。

RAID(レイド)とは

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、複数台のハードディスクを組み合わせて、性能や信頼性を向上させる技術のことです。

RAIDの方式一覧

RAID 0 (ストライピング)

RAID 0 (ストライピング)
データをブロック単位に分割し、複数のディスクに分散して配置する

冗長性を持たないので、ディスクに対する耐障害性がありません。

RAID 1 (ミラーリング)

RAID 1 (ミラーリング)
同じデータを二つのディスクに書き込む

容量コストが倍になります。

RAID 2

RAID 2
データにエラー訂正用のハミング符号を付加したものをストライピングで書き込む。

データ用2台のハードディスクに対して、エラー訂正用のハードディスクが3台必要になりコストがかかります。

RAID 0+1

RAID 0+1
RAID 0とRAID 1を組み合わせた方式で、データをブロック単位に分割して並列に書き込み(ストライピング)、二つのディスクに同じデータを書き込みます(ミラーリング)。

容量コストが倍になります。

RAID 1+0

RAID 1+0
RAID 1とRAID 0を組み合わせた方式で、二つのディスクに同じデータを書き込み(ミラーリング)、さらに、データをブロック単位に分割して並列に書き込みます。(ストライピング)

容量コストが倍になります。

RAID 3

RAID 3
データのエラー訂正用にパリティビットを使用し、一つのディスクをエラー訂正符号の書き込み専用とします。

RAID 4

RAID 4
データをブロック単位で分割して並列にディスクに書き込み、パリティコードを固定したパリティディスクに書き込みます。RAID 3のストライピングの単位をビット単位からブロック単位にしたものです

RAID 5

RAID 5
データとパリティビットも各ディスクに分散して書き込む方式です。RAID 4で固定していたパリティディスクをブロック単位でシフトする方式です。

RAID 6

RAID 6
RAID 5のパリティディスク1台を2台に増やし、同時に2台のディスクが故障した場合もデータ回復を可能にする方式です。

まとめ

まとめると次のようになります。

RAID 0ストライピング
RAID 1ミラーリング
RAID 0+1ストライピング+ミラーリング
RAID 1+0ミラーリング+ストライピング
RAID 2ハミング符号を付加してストライピング
RAID 3ビット単位でストライピング、パリティディスクを追加
RAID 4ブロック単位でストライピング、パリティディスクを追加
RAID 5パリティディスクをブロック単位で分散
RAID 6パリティディスクをブロック単位で分散(2台)

基本情報の過去問で攻略

問題1

RAID1~5の各構成は,何に基づいて区別されるか。
(基本情報技術者 H21年春 午前問13)

 構成する磁気ディスク装置のアクセス性能
 コンピュータ本体とのインタフェースの違い
 データ及び冗長ビットの記録方法と記録位置の組合せ
 保証する信頼性の MTBF 値

問題1の解答

RAIDの方式はデータ及び冗長ビットの記録方法と記録位置の組合せの違いによって区別されています

答え

 データ及び冗長ビットの記録方法と記録位置の組合せ

問題2

RAIDの分類において,ミラーリングを用いることで信頼性を高め,障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
(基本情報技術者 R01年秋 午前問15)

 RAID1
 RAID2
 RAID3
 RAID4

問題2の解答

ミラーリングを行うRAIDの方式はRAID1なので「ア」が正解。

答え

 RAID1

応用情報の過去問で攻略

問題

RAIDの種類a,b,cに対応する組合せとして適切なものはどれか。
(応用情報技術者 H22年春 午前問12)

RAIDの種類abc
ストライピングの単位ビットブロックブロック
冗長ディスクの構成固定固定分散
abc
RAID3RAID4RAID5
RAID3RAID5RAID4
RAID4RAID3RAID5
RAID4RAID5RAID3

解答

  • RAID 3はビット単位でストライピング、固定パリティディスクを追加する方式
  • RAID 4はブロック単位でストライピング、固定パリティディスクを追加する方式
  • RAID 5はブロック単位でストライピング、パリティディスクを分散を追加する方式

したがってa:RAID3, b:RAID4, c:RAID5です。

答え

 a:RAID3, b:RAID4, c:RAID5

まとめ

情報処理試験で覚えないといけない内容は以下になります。

RAID 0ストライピング
RAID 1ミラーリング
RAID 0+1ストライピング+ミラーリング
RAID 1+0ミラーリング+ストライピング
RAID 2ハミング符号を付加してストライピング
RAID 3ビット単位でストライピング、パリティディスクを追加
RAID 4ブロック単位でストライピング、パリティディスクを追加
RAID 5パリティディスクをブロック単位で分散
RAID 6パリティディスクをブロック単位で分散(2台)

以上を覚えておきましょう。

今回はRAIDの種類についてお勉強したよ!

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