数検1級の試験範囲と勉強法 | おすすめ参考書9選

数検1級の勉強法

今回は数検1級の試験範囲と勉強法をご紹介します。
数検1級の合格のためのおすすめ参考書9選もあげています。

今回は数検1級の試験範囲と勉強法について確認しよう!

目次

数検について

数検についてはこちらにまとめています。

数検1級の試験内容

数検1級の試験内容

  • 大学程度のレベル
  • 1次試験:60分/7問/70%程度で合格
  • 2次試験:120分/2題必須、5題から2題選択/60%程度で合格
  • 受験料:7,800円(個人)

1次試験

60分で7問を解答する試験になります。全問題の70%程度で合格になります。

2次試験

120分の検定試験です。
2題必須、5題から2題選択で、60%程度の正解で合格になります。

数検1級のここが難しい

試験範囲が広い

とにかく試験範囲が広いです。

分野内容
解析微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析
線形代数線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論
確率統計確率、確率分布、回帰分析、相関係数
コンピュータ数値解析、アルゴリズムの基礎
その他自然科学への数学の応用 など

上記の分野から出題されます。

1次試験の時間が足りない

1次試験は7問中5問正解すれば合格ですが、(時間的に)難易度が高いです。1問あたり8分程度で回答する必要があります。
計算力をつ正確な計算能力を身につけましょう。

記述式

数検1級はすべて記述式です。1次試験は答えのみですが、2次試験は導出過程も記述しなければならないため、難易度は高いです。

数検1級合格に必要な学習時間

数検1級合格に必要な学習時間ですが、数検準1級レベルについてはほぼ完璧な状態で240時間以上は必要です。
数検準1級がぎりぎり合格の人だと320時間程度は見積もったほうがいいと思います。

数学レベル学習時間目安学習期間目安学習ステップ
数検準1級(高校レベル)が合格レベル(70%程度)320時間程度毎日2時間で6か月程度STEP1から
数検準1級(高校レベル)の数学が完璧240時間程度毎日2時間で4か月程度STEP2から
大学初年度の微分積分・線形代数・確率を習得済120時間程度毎日2時間で2か月程度STEP3から

数検準1級が合格点取れない場合は準1級レベルをやり直したほうが近道です。

数検1級学習法と学習ステップ

数検1級の学習ステップは以下のようになります。

STEP
数検準1級レベルのマスター

数検準1級が完璧の人はSTEP1は飛ばしてください。
数検準1級レベルの問題演習を行いましょう。
学習時間目安:120時間

STEP
大学初年度の微分積分・線形代数・確率の学習

微分積分・線形代数・確率統計のテキストで数検1級の範囲を学習しましょう。
学習時間目安:3分野 × 40時間 = 120時間

STEP
演習問題を解く

全ガイド! 数学検定1級 出題パターン徹底研究
ためせ実力! めざせ1級! 数学検定1級実践演習
上記2冊の演習問題を解きましょう。
学習時間目安:2冊 × 30時間 = 60時間

STEP
過去問題集を解く

過去問題集を解きましょう。
学習時間目安:60時間(7回分復習込み)

数検1級の合格のためのおすすめ参考書9冊

数検1級の合格のためのおすすめ参考書9冊を紹介します。
大学数学のテキストをお持ちの方はそちらを学習してもいいと思います。
その場合はSTEP3以降の問題集のみあった方が傾向の把握と対策ができます。

STEP1 数検準1級レベルのマスター

まずは数検準1級レベルをマスターしましょう。
下記のどちらかの問題集を完璧にしましょう。

STEP2 大学初年度の微分積分・線形代数・確率の学習

テキストはそれぞれの分野のものを購入しましょう。

微分積分

微積分は数検1級の1次と2次で必ず出題されます。必ずマスターしましょう。

数検1級微積分の学習ポイントは次の分野です。

  • 偏微分
  • 全微分
  • 多重積分
  • 多変数関数の極値・最大最小

線形代数

線形代数も数検1級の1次と2次で必ず出題されます。こちらも必ずマスターしましょう。

数検1級線形代数の学習ポイントは次の分野です。

  • 行列式
  • 固有値・固有ベクトル
  • 線形空間
  • 対角化・ジョルダン標準形(n乗の計算)

確率統計

確率・統計は微積分・線形代数に次いで出題される分野になります。

数検1級確率・統計の学習ポイントは次の分野です。

  • 順列・組合せ
  • 代表的な確率分布
  • 平均と分散
  • 区間推定
  • 仮説検定

微分方程式

微分方程式・複素解析・整数論などの分野も学習していきましょう。

まずは微積分・線形代数・確率・統計の標準問題が解けるように!!
余裕があったら微分方程式・複素解析・整数論などの分野も学習しよう!

STEP3 演習問題を解く

演習問題は問題を多く解いたほうがいいので下の2冊を解いていきましょう。数を経験することで試験に慣れていきましょう。

STEP4 過去問題集を解く

日本数学検定協会の過去問題集です。7回分が収録されていて、解説も詳しいです。

数検1級に関する質問と回答

提携会場受検・団体受検での実施はありますか?

数検1級は個人受験のみで、提携会場受検・団体受検での実施はありません。

まとめ

数検1級の合格は時間がかかります。毎日こつこつと学習していきましょう。

今回は数検1級の試験範囲と勉強法について確認したよ!

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